もしご自分のお子さんが「脊柱側弯症です」と診断されたらあなたはどうしますか?
ご自分がその経験がある場合は別として、たいていの親はその聞きなれない病名 にあわてふためきます。
そしてどういう病気なのか、どうやれば治るのか、など必死に 調べると思います。
インターネットなどでこの病気を調べると、たくさんの答えが出て きます。
治療方法として「これで背骨の変形が治る」とうたって【治療】をしている 民間療法もたくさんあります。
たとえば、カイロプラクティック、整体療法、マッサージ、 気功、牽引などや、薬もいくつかあります。
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ではこれらは実際側弯症の治療に どの程度効果があるものなのでしょうか。
結論としては、これらはいずれも脊柱側弯症を治す効果は証明されていません。
これらによって背骨の変形が治るという医学的根拠は全くないのです。たいていは 治療費を支払うだけの無駄に近いものだといえます。
背骨の変形の治療法は手術以外の方法では装具療法のみです。
しかし、前にも 書いたとおり、装具というのは窮屈で楽ではないうえに、根気のいる治療法です。
多感期の子どもに対して装具をつけさせるのはかわいそうだから、何かもっといい方法 はないだろうかという親心から民間療法に走るケースがたくさんあります。
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また、装具 療法にいたるほどではない軽度の変形だから経過観察で、と診断された時に、何も しないよりはダメ元で民間療法でも受けてみようか、というケースもあります。
しかし どちらも時間とお金の無駄になるだけでなく、子ども本人の心に傷を残す可能性が あります。
周りのみんなが遊んだりクラブ活動をしていたり勉強していたりする時に 自分だけは治療に通わなければいけないという思いが多感期の子どもの精神的 負担になるだけでなく、必要以上に自分の体への自信をなくすことにもつながります。
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さらに、民間療法を受けているからと変な安心感を抱いてしまい、だんだん治ってきて いるのではという錯覚をもってしまうことも多く、病院での定期検診を受けることをしなく なることもあります。
そして久しぶりに検診を受けたときに手術が必要な状態にまで 変形が悪化しているという悲劇的なケースもあります。
全ての民間療法の考えを否定するわけではありませんが、大切なのはたとえ民間療法 に通い続けていたとしてもそれとは別に、病院や専門医による定期検診を怠らないことです。
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